家政学科

日常から広がる世界を探究し
自らのライフスタイルを創造する

目指すもの

快適で人間性豊かな生活とはどうあるべきか。健康で健全であることは、個人にも社会にも求められています。それには、単に生活技術にとどまらず、精神的、文化的に探究することが必要になってきています。本学科は、自分の考える視点で生活を学び、生活者としての新たな価値観と知識を身につけ生涯設計を行い実践していく能力を高めていくことを目指しています。

目指すもの
目指すもの

人・物・社会を探究

本学科では、生活を考えるにあたり、単に衣・食・住で区切るのではなく、「生活と社会システム」「生活と環境」「生活と文化」という3つの系に分けています。人、物、社会という生活に欠かすことのできない視点を織り込み、一人ひとりが興味を持ったテーマについて、3つの系を縦横にクロスしながら問題点を深く掘り下げていきます。

真に豊かな生活を

生活に関わる問題は、非常に広範囲に及びます。また、衣・食・住それぞれが相互に関連し合い、また社会科学や自然科学の諸分野との関係も重要になってきます。一方で、将来の職業も見据えた個々の専門性の探究も重要です。本学科では、そうした総合性と専門性の両面から、真に豊かな生活を実現するための知識と技術の習得に向けた教育を実践していきます。2年次には各人の学習成果を、卒業研究として集大成します。

授業について

授業について

目的をもって幅広く
本学科の科目は、「生活と社会システム」「生活と環境」「生活と文化」という3つの系に区分されますが、各人が系にとらわれず、学びたい科目を自由に選択できます。また、生活を総合して考える5科目を必修とし、それぞれの探究するテーマが狭い視点にとどまることがないよう配慮しています。

必修科目

1年次は「生活論演習」と「生活実験実習」で家政学のさまざまな分野を具体的に理解してください。2年次には「生活原論」と「生活人間論」によって生活と人間をより深く探究し、ゼミナールである「家政学研究」から1つを選んで研究します。

生活論演習

2年間に学べる基本的な事柄の広がりについて5名の教員が順番にそれぞれの分野からテーマや対象を絞って問題提起をしたり、実践指導によって示します。1年次前期の授業なので、早い時期に家政学の諸分野について触れることができます。

生活実験実習

6分野で実験や実習の課題を出し、実践する授業です。1年次前期は2週間ずつ各分野の実験や実習を通して生活の中のさまざまな現象を解明し、専門科目の授業のより深い理解や、実生活のいろいろな面での実践面に役立てられることを望む一方、2年次の「家政学研究」ゼミナールへ向けての導入となっています。

生活原論

生活とは、「生命」を「いかす」営みです。この授業では、人間らしく生命をいかすための基盤となるものは何であるかということを、各人が自分の問題として考えることを目的としています。

生活人間論

生活人間論は生、生活、生命、生きることの考察を通して人間存在を明らかにする学問です。人間の生の問題は、日常的で具体的なレベルから根源的な精神生活に至るまでさまざまですが、授業では現代における生を考察します。

選択科目

1、2年次に自由に選択できる専門科目の一覧です。どの科目も取ることができ、また分野を絞って重点的に取ることもできます。ただし、生活に関わるいくつかの視点をもっていただくために、◆や★のついた科目の中からそれぞれ2科目以上を履修することをおすすめしています。

ゼミナール

2年次の「家政学研究」ゼミナールは、家政学の分野を1つ選んで研究する中心的な授業です。

選択科目 ※この中から列にこだわらずに選ぶことができます。

生活と社会システム

われわれの生活は、家庭の外側に生産流通、企業、行政などが関係する多くの要素によって成り立っており、経済、法律、福祉などの視点から幅広くこれらの関係を学び、「ともに生きる」社会のあり方について考えます。

女性論 法的・社会的な男女平等について、一見しただけでは見えてこない「女性が抱える問題」とは何かを、身近なことから掘り起こし考えていく。
人間関係論 現代及び日本が抱える具体的な社会問題を取り上げ、人間関係の基本原理の意味や内容を明らかにし、他者との関わり方を考えていく。
現代生活論 個人と社会の関係を問い、個人にとって家族とは何であるのか、また社会において家族はどう位置付けられてきたかに焦点をおく。
社会福祉論 社会福祉は特定の人々を対象としたものではなく、すべての人々が共に築いていくものです。この授業を通してそのような考え方を身につけていきます。
生活福祉論 現代のわれわれの生活に社会福祉がどう関わり、どのような役割を果たしているのかについて理解を深める。
保育学 乳児・幼児期の子どもを健全に育てていくための知識と実践法を理解し、身につけていく。
臨床心理学 臨床心理学の概要を理解し、自己理解、他者理解を深める。
生活管理学 生活のメカニズムを横断的な側面から、また時系列的な側面や空間軸等からもとらえて検討し、生活の質とは何かを考える。
家庭経済学 望ましいライフスタイルと真に豊かな生活の実現につながる家庭経済のあり方を生活者の視点から押さえ、経済生活を主体的に営む知識を養う。
商品学・流通論Ⅰ・Ⅱ 消費者のニーズに合った商品の開発のプロセスや、消費者の商品に対する知識の充実(Ⅰ)、商品の流通について考えていく(Ⅱ)。
簿記原理 簿記の決まりである記録の順序と形式について、基本的な部分を説明し、生活の中でどのように生かしていくのかを学ぶ。
統計学 統計的なものの見方・考え方の特徴を基本的な用語を中心にして解説していくとともに、生活上の具体的データを用いてその適用・実践の習得を目指す。
基礎生活情報処理 講義と実習を通して、情報処理の基礎的な知識と技術を習得するとともに、科学技術の進歩には必ずつきまとう“光と影”の部分についての理解を目的とする。
応用生活情報処理 コンピュータ言語のひとつであるVisual Basic(VB)を使ってソフトウエアを作る初歩的なプログラミングの実習をする。
「家政学研究」ゼミナール 生活経営
生命倫理
生活福祉論
現代生活論

生活と環境

ヒト個人の体を、そして衣・食・住など体に影響する事柄を学ぶとともに、個々の生活が周りの環境に及ぼす影響についても考え、生活の質の向上と、どのように住まい、「健康に生きていく」かについて学んでいきます。

食生活論 ★ 我が国の食生活の成立と発展過程を知ることで、現在の食生活の問題点を把握し、未来への食生活のあり方を模索する。
住居学 ★ 住居の多面的な役割を理解し、人間らしい住まいとはどういうものか、どのようにして実現するのかを考える。
生態学 生態学の基本的な事項を踏まえ、さまざまな生活をしている人びとの暮らしの幾つかを具体的にみながら、人間の生態学的理解を深める。
住環境論 自分の住まいを手がかりに具体的に身近な問題を扱うことで、自分の生活を客観化し、豊かな暮らしについて考えることを促す。
生活環境論 主として豊かな生活によってもたらされる現代の環境問題、水質汚濁、廃棄物、エネルギーと資源問題を身近な生活を中心に取り上げる。
環境科学 自然生態系の構造と機能について学び、人がそれぞれどのように関わっているかを私たちの周辺環境から診断し、人類が歩むべき地球共生系のシステムとは何かを学ぶ。
生活材料学 ◆ プラスチックや繊維等を素材とした製品について、製作する立場で、また使用する立場での知識を得るために、素材の特性等について考察する。
基礎化学 いわゆる衣食住の身近な物質、日常現象や人体に関する事柄を理解するための基礎的化学知識を学ぶ。
基礎食品学 ◆ 食品を栄養学的、衛生学的、物理学的にみて、料理素材として選べるように、また加工食品も選ぶことができるようになることを目的とする。
応用食品学 栄養素以外の味、におい、色、食感、さらに安全性の面からも食品を評価できるようにし、おいしくて安全で健康な食生活のあり方を考える。
基礎栄養学 ◆ 外部環境のひとつである食事を理解するため、各栄養素の体内における代謝と機能、主に思春期及び成人女性のための食事摂取基準と栄養調査による問題点の指摘と改善方法を学ぶ。
実践栄養学 若い女性が陥りやすい栄養性疾患を取り上げ、その食事療法の基礎を学ぶ。
栄養生理学 外部環境のひとつである食事の変化に対して、内部環境を維持するために、生体がどのように応答するかを、消化管、肝臓、脂肪組織、骨を中心に栄養生理学的に学ぶ。
調理文化 異なった自然環境や社会環境の中で、人は何を食糧として選択し、どのように調理・加工して食べてきたのかを考える。
調理学実習 調理の意義・役割を理解し、その実践に必要な理論や手法を学ぶ。
人間工学 ユーザーにとって都合のよいモノを研究する分野にある人間工学について、基礎的な見方・考え方を理解することを目指す。
「家政学研究」ゼミナール 栄養学
食品学
調理文化
住環境論
人間工学
生活環境論

生活と文化

単に生存するだけではなく、多様なそして質の高い生活を送るとはどういうことかを実習を交えて学びます。真の豊かさとは何かを考え、自分なりのライフスタイルを創造し「美しく生きる」ことができるようになりたいものです。

衣生活論 ★ 日本特有の衣裳である「きもの」を取り上げ、その特質を学ぶことを通して、生活文化の一端を大きく担う衣生活について考察を進める。
衣裳文化 「衣裳」の果たす役割を、身体的・心理的・社会的側面から検討し、併せて文化史的展開を概観する。
被服構成論 毎日の衣生活の目的意識を明確化し、人体の形態的・生理的要因と衣服との関係を理解し、快適な衣生活設計能力を養う。
被服構成実習 身体と衣服との関係を理解し、平面的な布による立体構成の面白さを知る。各自で布を選ぶことにより、素材に応じた縫製技法を学ぶ。
生活文化論 ★ 生活技術は幅広く人間の生き方に密着したものとなっている。文化人類学的視点から多様な社会の生活技術と人間や文化について考える。
国際生活文化 社会のグローバル化が進むとともに起こる衣食住の変容がなぜ起こるのか、日本の衣食住にまつわる諸要素に基点をおきながら考えてみたい。
デザイン文化論 ★ 価値観が多様化し、指標を見失いがちな現代において、「デザイン」を通じて、真の豊かさを考えることを主眼とする。
色彩形態論 ◆ 身近にある色彩や形態に対して、私たちがいかに広範囲にしかもきめ細かく対応しているかを把握することが中心になる。
美術 対象をよく見て、美しい色彩や形態のバランスを発見し、描き、表現することを学ぶ。
工芸 繊維から布ができあがるまでの工程を実習することで、布やそれを作るまでに用いた道具の意味・必然性を考えていく。
生活用具論 道具とそれを使う人を観察し、道具の可能性や問題点について、また人が道具を利用して得られることについて考えていく。
生活工学 快適で合理的な日常生活をおくるために必要な工学的基礎事項を理解することを目的とし、エネルギーや環境問題、機器の安全性にも触れる。
「家政学研究」ゼミナール 被服構成論
生活用具論
衣裳文化
生活文化論