子ども学科

子ども学科

子どものまなざし、子どもへのまなざしを通して、人間と社会を深く学ぶ

子ども学科主任 杉田穏子
子ども学科主任
久保 制一
Seiichi KUBO

子ども学科主任の言葉

子ども学科は2006年に3年制の短期大学として出発をして12年目を迎えました。1962年に創設の児童教育学科の伝統を継承しつつ、一貫して「子どものまなざし、子どもへのまなざしを通して人間を深く学ぶ」という精神は貫かれています。すでに保育現場では多くの卒業生が責任ある立場で多彩に活躍しております。2014年度からは認定専攻科 子ども学専攻(1年制)をスタートさせました。本科卒業時には、保育士資格.幼稚園教諭2種免許状の取得となりますが、さらに子ども学専攻に進学し、一定の履修条件を満たせば修了時には、4年制大学卒と同等の学士(教育学)および幼稚園教諭1種免許状の取得が可能となります。しかし本学は、保育者の資格や免許の取得を主目的としているのではありません。多くの選択肢のある科目群、少人数制のゼミ、フィールドワークを重視した学びが構成されていて、異なる方向性への模索も可能となります。8月に開催のオープンキャンパスでは、模擬授業や学科説明、入試案内があり、在学生のコンシェルジュや教員から入試や授業内容について直接聞くこともできます。また祝日などに開催されるWeekday Campus Visitでは、在学生と一緒に普段の授業を体験することができます。まずは一度青短キャンパスへ来てみてください。お待ちしています。

子ども学科の特色

子ども学科は、人間の原点としての子どもを学びの座標軸の中心に据えて、3年間の有機的に構築されたカリキュラムにより、人間とは?社会とは?の問いにゆっくりじっくり考え、学んでいこうとする学科です。子どもは人間の原点。子どもを真摯に考えることは、人間を真摯に考えることであり、また未来を内包する子どもを考えることは、人間社会の未来を考えることでもあります。
“子ども”を通して“人間”を探求する
私たちは子どもに人間の原点を見出そうとしています。すべてが始まるとともに、ことあるごとに立ちかえってゆくべきところ。子どもに軸足をおいて人間と社会を探求するということは、単に子どものまなざしを捉えることにとどまりません。誰もが子ども時代を過ごし、それを抱えながら“いま”を生きています。子どものまなざしに大人のまなざしを重ねることによって、私たちが生きる世界は見えてくるのだと考えています。
しなやかに生き新しい文化を創造する
激しく変動する社会のなかで、時代の要請に応えつつも、ものごとの本質をしっかりと見極め、一人の人として確実に歩んでいけるようにと願っています。そのためには世界を多角的な視点で捉えられるような豊かな感性を養い、自ら考えることが必要です。感じ、考えたことを、すでに与えられたものではなく、自らのことばで表現し、そこから現在を生き、未来へとつながる生活と文化を創り出していくのです。既存の枠組みに合わせるのではなく、子どもにかかわる新しい世界を切り拓いていく、そんな人になってほしいのです。
愛と信頼をもって他者とともに生きる
生活や文化をより豊かにしようとする実践は、一人ではできません。信頼と愛をもって他者とかかわり、協働する営みを通してはじめて可能になるのです。すべての人と社会に貢献し、覚醒した大人の女性として積極的に責任を果たす、のびやかな人間性と自分の持ち味を活かして他者と関係を結び、相手の育つ力を支え、自らも成熟に向かい、ともに育ち合う。そんな実践のたしかな担い手になってほしいと考えています。

子ども学科・学びの概念図

3年間で専門科目と現代教養コア科目、共通教育科目を100単位以上学びます。

子ども学科・学びの概念図

私の3年間

私の3年間

授業でも実習でも、それぞれの場面で
いい出会いがあり、成長を実感

子ども学科3年

幅広い実践的な学びを期待して入学
私の場合は、入学する前は、保育の道へ進もうとは考えていませんでした。訪れたオープンキャンパスで、子ども学科の先輩方がとても楽しそうに学びについて説明してくださる様子に魅力を感じて、子ども学科を選びました。学びはじめて最初に感動したのは、「こころを育てるために、本物にふれる」という学科の考え方です。外部の講師の方による講義や、良い材料を使っての実習など、贅沢な学びの機会を得て、今までで一番充実した時間を過ごすことができました。また、学ぶことの楽しさを知り、何にでも積極的に挑戦するようになりました。

幼稚園実習が転機に
2 年次に体験した幼稚園での実習で、子どもたちから「アンナ先生!」と呼ばれる嬉しさを実感し、保育の道へ進みたいと決心。現場で体験することの重要性を理解しました。卒業制作では、これまでの授業での音楽活動の集大成として作曲に挑戦しています。卒業後は、子ども一人ひとりを見つめ、音楽で子どもたちの笑顔を引き出せるような保育者を目指したいと思っています。

1年次

1年次プログラム
1年次

「ワークショップ・人間と表現」は、さまざまな分野の第一線で活躍するゲスト講師によるオムニバス形式のワークショップです。自然との出会いの回では、高尾山へ自然観察に出向き、自然の面白さを再発見することができました。

2年次

2年次プログラム
2年次

実際の花や魚を観察し、立体の造形表現の可能性を探る「造形表現」。紙を使って花をつくる課題では、さまざまな紙が用意され、自由な発想で花を立体的に制作。木で魚の彫刻をつくる課題では寄木に挑戦することができました。

3年次

3年次プログラム
3年次

「器楽」の授業は、ピアノやアコーディオン・オルガン・ギターを個人指導で学ぶことができます。1 年次はピアノを選択。2 年次からは、手にする機会のなかったアコーディオンを履修し、楽しく音楽と触れ合うことができました。

ゼミナール

ゼミナール

日常の「あたりまえ」を疑い討論するところからはじめよう

子ども学科 菅野 幸恵 教授
ゼミでは、「こころとその育ちについて現場(フィールド)から考える」をテーマに、自分たちが生き、あたりまえと思っている日常を疑い、本当にそうなのか皆で討論を重ねるところからはじめています。たとえば「相手の立場になって考える」とよく言いますが、実は立場に立っていると思っているだけではないのかなど。各自が日常生活の中で感じ取った疑問について、ディスカッションを通して掘り下げていきます。2年間のゼミを通して、自分と他者が違っていていいということに気づき、他者の意見を否定せず受け入れることのできる姿勢を身につけてほしいと願っています。

疑う視点は、これからの人生の力に

子ども学科3年 Iさん
ゼミでは、世間でよく言われている血液型性格判断などが本当なのかといった問いを立てられ、自分がそれまで信じてきたことが不確かなものだったことを痛感。今まで受け入れてきた「あたりまえ」に疑問をもち、考える力がついたと感じています。

正解がないことの面白さを味わえる

子ども学科2年 Kさん
少人数で行われるゼミでは、他者の意見を否定しないことを前提にディスカッションするので、安心して自分の意見が言えるようになりました。正解のないテーマについて討論することで新たな視点や価値観に気付くことができました。
私の学び
私の学び1

感性を磨き、教養を高める日々

子ども学科1年

保育者として成長する以前に、一人の人間、女性 として成長するための子ども学科の学びに期待して入学しました。そうした理由から、保育に関わる授業はもちろん、「女性と歴史」などの女性の生き方について学べる科目や英語などの教養科目にも力を入れて学んでいます。また、身体を使って表現をするワークショップでは、「恥ずかしさ」の殻を破って思いきり全力で表現することや、仲間と高めあうことの大切さを実感することができました。1年次の今は、目標を一つに絞り込まずに、さまざまな視点から学びを深めていきたいと考えています。

私の学び2

多くの人との関わりを大切にし、視野を広げる

子ども学科2年

私は、子どもの頃から保育士になろうと決めて いました。そこで、3 年間じっくりと学べ、卒業後1 年間の専攻科を修了することで学士の学位と幼稚園教諭1 種免許が取得できる青短の子ども学科を選びました。この夏は、「地域社会と子ども」の実習で地域住民が運営する子どもの遊び場「プレーパーク」へ出向きました。4日間現場で子どもたちと遊び、自主保育をされているお母さん方ともお話することができました。遊びの場の雰囲気を肌で感じるとともに、多様な考えに接することができ、視野が広がったと感じています。

私の学び3

共に成長していける保育者を目指して

子ども学科3年

幼稚園教諭を目標に、この3年間子どもに関わることについて、さまざまな角度から学んできました。保育に関する学びだけでなく、「手話」の授業ではろう者の方とお話する機会がありました。また、オーストラリアへの短期留学も経験。オープンキャンパスでは子ども学科を紹介するコンシェルジェの活動を通して、多くの仲間と充実した時間を過ごすことができました。多くの学びを通して「保育者は、子どもとただ一緒に遊ぶ人ではなく、子どもを育てる人」だということを理解しました。共に成長するために、子どもの目線で考える力が身についたと思っています。