【学生部ニュース】インターンシップでスイーツ商品開発を経験した学生にインタビューしました。

先のニュースでご報告しましたとおり、夏休みに行われた株式会社アイビー・シー・エスのインターンシップに参加した学生が提案したケーキを、アイビーホール1階レストラン「フィリア」で、毎日数量限定で販売しています。日によっては夕方過ぎには売り切れてしまう事もあるそうです。
パティシエの方と青短生のコラボレーションケーキの名前は「caramelぽむぽむって?」。
見た目のかわいらしさ、ネーミングのおもしろさにも魅かれますが、何と言ってもりんごとキャラメルと紅茶のハーモニーが絶妙です!
参加した学生たちにスイーツの商品開発のプロセスと苦労話を聞いてみました。
(A:学生たちの複数の答えを一つにまとめています)

Q:まず、このインターンシップに応募した理由を教えてください。
A:スイーツの企画と聞いて興味を感じました。
A:長期のお休みに何かしたかったし、企画から製造までという内容に魅かれました。
A:5日間しっかり参加できるプログラムだったので。
A:説明会でのお話から楽しそうだなと。

Q:初日はどんなことをしたのですか?
A:午前中はアイビーホールについての説明、衛生講習を受けました。午後は、お菓子の本や昨年秋の製品例を見せてもらってどんなお菓子をつくりたいかを話し合い、タルト、ムース、カットするタイプの中からタルトを選びました。

Q:なぜタルトにしたのですか?
A:カットタイプに対して、1つでかわいい形にできると思ったからです。ウェディングケーキのような形で上にのせるのはムース!ということになりました。「秋のスイーツ」ということだったので、秋らしい素材としてリンゴを選び、紅茶も秋っぽいので使うことにしました。焼リンゴのイメージから、パティシエの方が「キャラメリゼ」を提案してくれました。

Q:「キャラメリゼ」ってどういうことか知っていた?
A:いえ、はじめに聞いたときは何だろう?って(笑)。
タルト生地の中にクレームダマンドとキャラメリゼしたリンゴ、その上に紅茶のムースをのせることにしたのは、下から上にだんだん色が薄くなっていくようにしたかったので。本を参考に、ムースの周りにホイップしたクリームを絞り出すことにしましたが、白いクリームだと色が揃わないのでキャラメル味にしました。
飾り付けに生のリンゴを提案したら、生は色が変わるので難しいと言われたのですが、ぜひ!とお願いし、レモン水にくぐらせることを教えていただきました。
ホワイトチョコレートの形も、ハートのイメージでいろいろ提案していただき、その中から選びました。

Q:すごいですね、初日にもうほとんど案が決まったのですね?
A:時間が限られているのでどんどん決めよう、と。私たちのイメージからパティシエの方がホワイトボードに図を描いてくださって、次の日には試作まででき上がっていました!

Q:試作の感想は?
A:すごくおいしくて、感動しました! でも見た目が地味だったので、色味を加えて華やかさを出したいということになりました。午後、私たちがレシピを調べている間にパティシエの方が、マカロンや枸杞の実、ラズベリーなどを飾りにのせる試作をしてくださいました。

Q:それでこの赤スグリになったのですね。見た目の華やかさだけでなく、酸味が甘さの口直しになって、とても合いますね。
企画だけでなく、実際に自分たちで作ったということですが、みんなお菓子づくりの経験あったの?
A:お母さんの手伝いでちょっと経験があるという人もいたけれど、バレンタインで作るくらい。はじめに「お菓子づくりしたことある人?」と聞かれて、多少はあるけれどパティシエの方にお話するほどではないな、思ってしまいました。
タルト生地、ムース、クレームダマンド、リンゴのキャラメリゼとそれぞれ分担を決めて、本やインターネットでレシピを調べ、3日目には自分たちで試作をしましたが、パティシエの方の試作のようにはいかず、かなり改善が必要でした。レシピの問題ではなく、技術の問題で、ムースは上手くできましたが、タルト生地は固く、リンゴが大きすぎ、キャラメリゼが中途半端、クリームのキャラメルは焦げ過ぎ・・・。でも最終日のプレゼンには自分たちで作った作品を出すので、パティシエの方にみっちり教えていただき、4日目の本番では上手においしくできました!

Q:プレゼンはどんなふうに? 何名くらい参加されたのですか?
A:15〜6名くらい? 年配の男性がずらっと並んで、緊張しました。
最終日は夕方までずっとプレゼンの準備でした。一度リハーサルをした際に、どうだろう?と互いに気づいて意見を出し合って、内容を直すことになりました。はじめの内容は自分たちが経験したこと、感じたことなど伝えたいことが多すぎて、インターンシップの報告のようになってしまったのですが、「役員の方達が知りたいのは商品のことでは? まず一番伝えたいことを!」とアドバイスをいただき、ケーキにフォーカスして、「こうしておいしくなった」という開発の改善点、売り出したい気持ちを伝えることを心がけました。初日に、「よく知られている味の方が、新作でも味がイメージできて受入れられやすい」と聞いていたので、そのポイントもアピールしました。
このプレゼンは本当に良い経験になりました。自分たちに通用することが、年齢層や立場が異なる相手には伝わらないというアドバイスもあって、どう伝えるかをしっかり考えて、言葉遣いに気をつけました。見やすいパワポづくりなどゼミにも活かせるかな、と思います。

Q:ネーミングがおもしろいですね。
A:普通のじゃつまらない、ちょっと目をひく名前にしたかったので。リンゴのフランス語「ポム」から「ぽむぽむ」ってかわいいので使いたい!ということになり、紅茶のフランス語から「て」。ネーミングはケーキのイメージができた初日に決まりました。

Q:苦労したこと、おもしろかったことは?
A:4日目の午後にカロリー計算や原価計算も行いました。おいしいものはカロリー高い!でもフィリアのお客様の年齢層が高めで、甘過ぎない方が良いと聞いていたので、考慮しています。
材料原価はあまり高くないのですが、工程が多いので手間がかかり人件費が高くつくそうです。商品の価格にはいろいろな要素があるのだなあと思いました。
A:一つの部分の味や大きさがちょっとでも違うと、全体のバランスが崩れるので調整が必要。
売れなくてはというプレッシャーもありますが、自分たちが開発したケーキがおいしそうに食べられているのを見るとうれしいです。

今回のインターンシップは女子学生にとって身近なスイーツの企画ということもあって、参加した学生たちは皆、おおいに楽しみましたが、それだけでなく、開発にたずさわる多くの人の働きがあって新商品が生まれること、企画を社内で提案することの重要性を知ることができ、本当に貴重な体験だったことがインタビューを通して感じられました。
このような機会を与えてくださった株式会社アイビー・シー・エスはじめ、関係者の方々にあらためて感謝いたします。
なお、この「caramel ぽむぽむって?」のクリスマスケーキバージョンが、限定50台、販売されることになりました!インターンシップの成果がさらに広がっていくことが楽しみです。
(現代教養学科人間社会専攻教授 趙慶姫)

2014.10.27