「香道ワークショップ」が開催されました

現代教養学科日本専攻主催の「日本を感じる!ワークショップ“香道体験”」が10月16日(月)18時10分より、小畑洋子先生(御家流香道師範、実践女子大学短期大学部講師)のご指導のもと、学生12名と教職員3名が参加し開催されました。

日本の伝統芸能の一つであり、学生からもリクエストの多かった香道ですが、普段なかなかふれる機会がありません。今回、財団法人お香の会 評議員でもいらっしゃる小畑先生のご協力をいただくことができ、初の香道ワークショップが実現しました。

はじめに香席のマナーについて解説いただいたのち、さっそく源氏香を体験します。源氏香とは、5種類の香木から各5包つくり、そこからランダムに5包をとり、順にたいて香りを聞き、同じ香りをあてるという遊戯です。香元の方の美しいお点前でお香が焚かれ、香炉がまわってきたら心をしずめて香を聞きます。「すーっとする」、「蜜のように甘い」など・・目に見えない香りの印象をメモに書きとめ、各自の記紙に解答を筆ペンで記入してゆきます。香の組み合わせは五十二あり、源氏物語五十四帖のうち五十二の巻の名と美しい図が割り振られています。ワークショップでは源氏香の図帖が和室に広げられ、香道具や先生の帯にも、源氏香の図を目でも楽しむことができました。

結果、通常は参加者の一割ほどのところ、6名が玉を獲得(正解)しました。香りを聞くときには考え過ぎることなく、思い込みに囚われずに、ただまっさらな気持ちで「感じる」こと。そして、良い香りは人の心を落ち着かせ、囚われから開放してくれるものであることを、先生はご教授くださり、このワークショップのためにお持ちくださった「佳香誘禅境」と書かれた掛け軸を皆で鑑賞しました。

日本の香道は、6世紀末に香木が漂着したのが始まりといわれ、長い歴史がありますが、当時から現代に至るまで、香木はべトナムやインドネシアなどの東南アジアのなかでもごく限られた地域でしか採ることができない貴重品で、同じ香りを人工的に作り出すことは未だにできていません。自然の恵みを大切に思う気持ちが芽生え、また当時から諸外国と日本に交流があったことにも大変驚かされました。

最後に、参加者からの質問コーナーのなかで、「源氏物語の梅枝の巻に出てくるお香はどういうものか」との質問があり、さっそくお持ちの練香を温めて体験させていただき、和やかに会を閉じました。

参加した学生からは「とても良い経験となりました」「初めてでしたが一から丁寧に教えていただけてよかったです」「お香をきいて、同じか違うかを考えるのが楽しかったです」「正解できなかったので、また源氏香をしたい」「平安時代の貴族と同じ香りを聞くこともでき、雅な感じを味わう貴重な体験でした」「香道を習ってみたいです」といった声が聞かれました。

日本専攻では、今後もワークショップを開催し、学生に日本文化を感じ、体験する機会を提供する予定です。在学生の皆さんの積極的な参加をお待ちしています。

2017.10.28