子ども学科の実習準備室講座「パントマイムー身体で話そう−」を開催しました。

12月16日(土)の3・4限、ステージのあるL402教室にて子ども学科主催で松田文博さんによる「パントマイム 身体(からだ)で話そう」の公演が行われました。これは、「幼稚園実習Ⅰ」という授業の一環で「実習準備室講座」として、「本物にふれる」という学科の理念の下、毎年1年生を中心に観賞してきたプログラムです。1998年から欠かすことなく回を重ね、今年はちょうど20回目の公演となりました。
 松田文博さんは、「パントマイムの祖」と言われるマルセル・マルソーにマイムを学び、各地で公演やワークショップを重ねていらっしゃいます。まず前半はパントマイムの生の舞台を初めて観る人にもおなじみの「壁」や「綱引き」といった動きを取り入れた短めの演目が5つ披露されました。ピエロの化粧を施した松田さんの指先から舞う蝶や、マリオネットの動きに目を奪われ、パリの街角のカフェを感じ、マルソーの作品から人間の本質や人生を見つめさせられました。
 10分間の休憩をはさみ、ピエロの白塗りを落として再登場した松田さんは、素顔でオリジナル作品を2本演じられました。1つは、「イマージュ・永訣の朝」。宮沢賢治の詩の世界が松田さんの身体を通して空間いっぱいに広がっていきました。その後、優しい思いを込めた「手紙」で約1時間の公演は終わり、引き続き学生や教員の質問に答えていただきました。
 休憩をはさんで4限目の第2部はワークショップです。想像力を鍛える遊びの体験として、数人の学生に交代で舞台に上がってもらい、ワークショップは進みました。まずは、想像のボールのキャッチボールです。ボールの堅さ、重さを想像して投げて、受け止めます。とても重そうな物、熱いもの、くさいもの・・・・・・と、出される条件に従って想像力を働かせ体でそれらを感じていきました。続いてマリオネットの基本動作や「壁」、「綱引き」を体験し、箱を開けてその中から何かを取り出すパントマイムに進み、最後は、隣の人の動きを見ないでシンクロさせるバス停のエチュードでした。臆することなく体を動かすクラスメイトの姿に、会場は感嘆の声や明るい笑い声でいっぱいになりました。
 「表現することの楽しさ、おもしろさに改めて気付けました」「人のイメージしていることは目に見えないけれど、とても大きくて無限なものだと思った」「改めて人間の体の動きの魅力を感じた」「ひきこまれた」「衝撃を受けた」「どきどきわくわくした」等々、受講生は細かい字でたくさんの感想を書いていました。
 来年は新作を披露していただけるとのこと。早速来年の公演に期待を膨らませながら、大きな拍手で講座は終了しました。

2018.01.09