東日本大震災被災地支援ボランティア「Blue Bird」第14回の活動が行われました

3月9日(金)〜13日(火)、14回目となる東日本大震災被災地ボランティア活動が岩手県宮古市において行われました。今回はハンドベルチームとしてグロリアス・クワイアの1年生から3年生までの学生16名にOG2名を加えた18名、また壁画チームとして1年生10名と青山学院大学のボランティアチーム「MF 3.11 東北応援愛好会」の学生4名を加えた14名、引率教員3名の合計35名が参加しました。

9日は宮古に到着後、津波被害の大きかった田老地区で被災地研修「学ぶ防災」を受けました。防潮堤の上に立ち、また津波によって1・2階部分が破壊された「たろう観光ホテル」で、このホテルの6階の部屋で震災当日撮影された貴重なビデオを見せていただきながら、案内の方の体験をお聞きしました。初めての学生はもちろんのこと、昨年の夏に続いて2回目の学生、また3回、4回と繰り返し学ぶ学生・OGたちも、皆、この「学ぶ防災」から多くの気づきを得、また考えなければならないこと、伝えて行くべきことを学びました。
その後、壁画チームは早速壁画の仮組立作業に入りましたが、これについては「アートでつながる壁画プロジェクト」の報告をご覧ください。

10日は午後に国立宮古海上技術短期大学校を訪問し、ハンドベルの演奏を行いました。11日の追悼式参列のため2日間の日程で宮古入りした河見誠副学長と、午前の組立作業を終えた壁画チームも合流し、山本正徳宮古市長による「宮古市の復興まちづくり」と題した講演、宮古市産業振興部の山根正敬部長によるフェリー就航についての講演を聴きました。
山本市長の講演では、道路、住宅等の整備といったハード面の復興が完了しつつあり、これからは心のケアなどソフト面の取り組みが求められること、その例として、仮設住宅が撤去されたあとの公園を地域住民の交流の場になる魅力的なものにするというプランがあげられました。また「宮古版スマートコミュニティ」としてメガソーラー設置による再生可能エネルギーの地産地消を目指していること、住みやすいまちづくりのために都市間の連携・交流を活発にするといったお話もあり、宮古市が復興からさらなる発展への段階に向かっていることを知りました。
山根部長からは、今回、Blue Birdが関わっているフェリー就航に関するお話があり、私たちの壁画プロジェクトについても紹介していただきました。海上技術短期大学校を卒業してフェリーの仕事に関わる学生たちもいることから、今回の訪問をきっかけに青山との交流が継続されることが期待されます。

11日は午前中に日本基督教団宮古教会の聖日礼拝に出席し、ハンドベルチームはベルによる賛美を行いました。Blue Birdの活動は、宮古教会に開設された盛岡YMCA宮古ボランティアセンターによって第1回から支えられてきました。2015年、教会の移転によってボランティアセンターが別の場所に移ってからは、Blue Bird がYMCAと活動を共にすることはなくなっていましたが、今年度でボランティアセンターが閉じることになり、センターに関わった方々が多数礼拝に出席され、引率の教員たちにとっては懐かしい方々にお会いする喜びが得られました。森分和基牧師の説教では震災直後の状況と再建への苦悩が語られ、心に残る礼拝になりました。
午後は「東日本大震災津波 岩手県・宮古市合同追悼式」で、ハンドベルチームは献花の間の演奏奉仕を行い、壁画チームは式に参列しました。献花台の前に亡くなられた方の名前が記されているのを見て、何百人という数字ではなく、震災によって命を奪われたお一人お一人の存在を感じました。

12日、ハンドベルチームは宮古市役所、高齢者施設、病院でベルの演奏を行い、午後には全員で壁画を設置するフェリーターミナルビルの建設現場を見学しました。
今回も10、11日の2晩、ホームステイをさせていただきましたが、そのホストファミリーの方々との交流会が12日夜に行われ、山本市長をはじめ宮古市の重職に就いていらっしゃる方々も参加され、楽しい時間を過ごしました。交流会では14回(2013年、田老における「鎮魂の祈り」でのベル、聖歌隊の奉仕を含めると15回)のBlue Birdの活動の軌跡が紹介され、宮古市から本学に対して感謝状と記念品が贈呈されました。

最終日の13日、ハンドベルチームは高齢者施設でベルの演奏、壁画チームは昨夏の活動でバザーとお楽しみ会を催した鍬ヶ崎公民館を訪れて、お世話になった館長さんに再会することができました。

今回の活動では写真展「東日本大震災を忘れるな」を鑑賞したことも印象に残りました。この展覧会はBlue Birdの活動のコーディネーターをしてくださっている東北学院大学卒業生・千葉胤嗣氏らが企画されたもので、同大卒業生・田沢幸男氏が撮影された震災直後の被災状況の写真が多数展示されていました。今、自分たちが目にしている街が、かつてこのような様相を呈していたのだと知り、復興への道のりは気の遠くなるようなものだったのだと、当時の絶望感が想像されました。写真を見るのでも、その場所を知っているのといないのでは感じ方に大きな差があることに気づき、現地を訪れることの意味の大きさをあらためて実感しました。

3/9 被災地研修「学ぶ防災」

3/10 海上技術短期大学校でハンドベル演奏

3/12 フェリーターミナルビル建設現場見学

3/12 フェリーターミナルビル建設現場見学

3/12 浄土ヶ浜

3/12 交流会・感謝状贈呈

3/12 交流会・ハンドベル演奏

3/12 交流会・宮古市の方々によるハンドベル体験

2018.03.15