「アートでつながる壁画プロジェクト」の壁画が完成し、除幕式が行われました

本学が企画した「アートでつながる壁画プロジェクト」で制作された壁画が、岩手県宮古市の宮古港フェリーターミナルビルに設置され、その除幕式が、6月22日に行われました。

フェリーターミナルビルのエントランスホールに設置された壁画

宮古市、室蘭市、熊本市、青山学院の幼稚園から大学までの参加者が、2017年8月から2018年3月の間に各地で制作した20cm角のパーツ484枚が、3月に行われた第14回東日本大震災被災地支援ボランティア活動において、Blue Birdメンバーである本学学生と青山学院大学MF3.11東北応援愛好会の学生によってパネルに接着されました。このパネルを5月に竣工したターミナルビルのエントランスホールに設置する工事が、宮古市によって6月4日〜7日に行われ、22日の除幕式を迎えました。

この日、岩手県初のフェリーが宮古・室蘭間に就航し、第一便が朝8時に宮古港を出発する前、6時半から除幕式が開催され、山本正德宮古市長、宮古市と室蘭市から教育委員会教育長、壁画制作に参加した宮古市と室蘭市の小学校から校長先生と児童らが、本学からは八耳俊文学長、吉岡康子宗教主任、趙慶姫教授と、Blue Birdメンバーとしてプロジェクトに関わってきた学生5名が参加しました。また、本学の熊本地震被災地支援ボランティア活動における交流がきっかけで壁画プロジェクトに参加していただいた熊本市のルーテル学院中学・高等学校からは、前校長・林田博文先生が駆けつけてくださいました。
山本市長、両教育委員会教育長、八耳学長、林田先生らが児童たちと一緒に除幕を行った後、八耳学長、山本市長のご挨拶があり、両小学校の児童から、八耳学長とプロジェクトを主に担当してきた趙慶姫教授に対して花束が贈呈されました。

その後、フェリーの就航式があり、大勢の市民の方々と一緒に出港のお見送りをしました。記念すべきフェリーの第一便には山本市長も乗船され、また乗船客の中にはボランティア活動でお世話になっているホームステイ先の方もいらっしゃり、宮古市の方々のフェリー就航に対する喜びと期待の大きさを感じました。梅雨の晴れ間、美しい海をゆっくりと進んで行く船を見て、このフェリーターミナルが宮古市の海の玄関口として復興後の発展の拠点となること、そこに壁画を設置できたことの喜びをあらためて感じました。

完成した壁画のタイトルは「海に生きるⅠ・Ⅱ」と「出会い・つながり」です。
「海に生きるⅠ・Ⅱ」は宮古市、室蘭市の小学生と青山学院初等部の参加者262名による264点から成り、扉を挟んだ2面によって構成されています。海の生きものを自由に描くのですが、使う色を限定することによって、全パーツを並べたときに、虹のような色のグラデーションになり、深い海から明るい海面への変化をイメージさせるように計画しました。制作ワークショップでは「他の色は使えないの?」という質問をした参加者もいましたが、完成した壁画を見て、その理由を分かってもらえたことと思います。

「出会い・つながり」は宮古市の高校生、熊本市の中高生、青山学院からは幼稚園から大学生までが参加し、175名による220点から成っています。こちらはあらかじめ用意された挨拶の言葉のアルファベット表記をトレースしてレタリングし、手形を組み合わせるというものでしたが、企画者の予想をはるかに超えるユニークな作品がたくさん生まれました。手形を四つ並べると花のように見えることから、宮古市の市の花・ハマギクをイメージして白を用いました。制作ワークショップでは、大学生や高校生も手に塗料を塗った途端、童心にかえっていた様子でしたが、その楽しさが作品から伝わってくるようです。

完成してみると、一つひとつの個性豊かな作品が組み合わさり、一つのまとまりのある作品になっていること、また二つの作品がそれぞれの特徴を表しながら、一つの空間において調和を成していると感じられます。それは企画者の狙いどおりでしたが、制作のプロセスを通して新たな気づきもありました。一つひとつの作品が制作ワークショップで単体として見ていた時より、壁画の一部となったときに魅力を増していたのです。単体では、ちょっと寂しいかなと感じたり、また色の使い方が大胆すぎて浮いてしまわないかなと懸念していた作品も、全体の中でバランスをとる役割を担って活かされていました。それを見て、「つながる」ことで相乗効果が生まれていることを確認し、このプロジェクトの意義が作品にも表れていることを実感しました。

「アートでつながる壁画プロジェクト」は現在、記録集を作成中で、7月中旬の発行、参加者、関係者への配布をもって完了します。
プロジェクトに対する宮古市、AOYAMA VISION、短大後援会のご支援をはじめ、多くの関係者のご協力、参加者の皆さんに心から感謝いたします。

「出会い・つながり」

「海に生きるⅠ・Ⅱ」

壁画ディテール

壁画ディテール

除幕

八耳学長によるご挨拶

記念撮影

ターミナルビルとフェリーをつなぐボーディングブリッジ

出港のお見送り

ターミナルビル

2018.06.25