2019年度青山学院女子短期大学公開教養講座が始まりました

初回の6月22日(土)は本学名誉教授・中井章子先生をお迎えして「リベラル・アーツと女性の創造力」と題した講義をしていただきました。
「大正教養主義」と言われるように、日本においてリベラル・アーツは、旧制高等学校における特権的な男子エリート教育において展開されました。ヨーロッパにおいて大学教育では、職業に直接結びついた神学・法学・医学の3つの学問と、文法学・修辞学・弁証法・算術・幾何学・天文学・音楽という7つの術(アーツ)が教えられ、リベラル・アーツは自らの理性によって自由に思考を巡らす特権的知性の謂でした。
戦後、1950年に開学した青山学院女子短期大学は教養主義を掲げ、1966年には教養学科を創設しましたが、こうした本学のリベラル・アーツへのこだわりは、男性の占有物だった特権的知性を女性に広く提供することを目指した証であると言えます。
昨今、専門性を批判的に補完する教養主義が再び重視されつつあります。そもそも教養とは、対話によって他者の考えに触れつつ、自ら考え答えを出そうとする力のことです。それは、一人一人が「素人」=生活者として社会に責任を持つ民主主義の根幹でもあり、「生活者」として存在し続けてきた女性たちにこそ、親近性のあるものではないでしょうか。
足元の悪いお天気でしたが、渋谷区民の方や、本学卒業生などが参加し、集中した良い時間を過ごすことができました。

当日アンケートより:
「昨年から参加しています。視野を拡げる大切なひとときになっています。」
「公開講座に出席したのは初めてです。中井先生のお話、大変勉強になりました。人生の後半に入りましたが、ずっと学び続けたいと思いました。」
「幅広く知識を持ち、考える習慣をつけることで、一部のエリートの暴走に疑問を投げかけることができると感じました。素人として存在することに意味を見出せそうです。」
「「人生とは一生が勉強」と思えました。向上心を持ち続けたいと思えた時間でした。」  

2019.07.23