2020年度公開教養講座 空からのサタデー・ワークショップ ・子どもの時間+おとなの時間・ 全8回、onlineで開催しました。

全8回、オンラインで開催する「おとなと子どものココロとからだのわくわくワークショップ ・子どもの時間+おとなの時間・」が1月末から3月末まで、ほぼ毎週土曜日に開催されました。
covid-19の緊急事態宣言の中でしたが、講師・配信クルーの感染予防対策を充分に講じて短大校舎や長池公園からリアルタイムでワークショップを配信しました。

第1回(1月30日)、「おとなと子どものonlineあそびの時間」はオープニングのアニメーションが映る前に、スタートが待ちきれない子どもの「おーい、おーい!」と呼びかける声から始まりました。子ども6人、おとな6人の参加者は、講師の「茶色いおじさん」と「黄色いお姉さん」と一緒に、ペアで大きな木を作ったり、家の中にあるもので借り物競争をしたり、元気いっぱいに体を動かして遊んで、そのうち半そでになる子もいたぐらいでした。

第2回(2月6日)は「おとなと子どものオンラインプロ[即興演劇]の時間」。参加者は、前回も参加した親子を含め、子ども7人、おとな6人。画面の前で体をほぐした後、zoomのカメラをふさいで隠れたり、また顔を見せたりといったもぐらたたきゲームなど、オンラインを活用した遊びで参加者同士うちとけていきました。さらに、体で数字や様々なものを表現したり、「座れない椅子」を作ったり、どんどんココロとからだがほぐれていきます。そして、どこかに行きたい子の邪魔をするいじわる魔女が登場し、子どもたちはごく自然に、魔女と会話して、「即興劇」が展開していきました。

第3回(2月20日)は、「おとなと子どものお家で里山散策の時間」。八王子の長池公園からのオンライン自然観察会です。温かくよく晴れた中、遠くの鳥などをアップにして見せてくれるフィールドスコープや、冬眠中の虫や、ススキの種をアップにしてくれるスマホのレンズクリップを駆使し、家の中にいる参加者に里山体験を届けていきます。モグラやタヌキの痕跡、落ち葉のカサカサ音でやってくるモズ、珍しいトモエガモ、クロモジの冬芽などなど、目に留まったものについて、質問への回答も含めながら、「そうなんだぁ」と感心する説明をたくさん聞くことができました。長池公園自然館に戻ってから、絵本朗読の時間をはさみ、あらかじめ送った小枝やドングリを使ったプチ工作まで、子ども7人、おとな7人が楽しみました。自然観察のコツを教えてもらったので、出かけたくなった参加者が多かったようです。都内の自然観察スポットもたくさん教えてもらいました。オンラインということを忘れるような臨場感と一体感で、子どももおとなもココロとからだをわくわくさせています。

第4回(2月27日am)は、「おとなと子どものヨガと瞑想の時間」。多目的室からヨガのポーズで心と体をリラックスさせてみよう!というテーマで開催されました。講師と今回は親子のデモンストレーターが、モニターの画面にポーズをしてくれます。まずは呼吸法から入り、ヨガの代表的な5つのポーズを順番にしていきました。モニターの画面から各参加者のポーズにアドバイスが届きます。ペアだからできることもたくさんしました。ブリッジをしているお母さんの下を子どもがくぐり抜けたりしました。さかさまの世界を体験する最後のポーズは逆立ち。壁を使ったり、支えあったり、無理をしないで楽しくヨガのポーズができました。最後は呼吸を整えて瞑想の時間。自宅なので気兼ねなく楽しめたとの感想が寄せられています。

第5回(2月27日pm)は、 「おとなと子どもの透明な色の時間」 透き通った色と色の出合いを楽しんでみよう!といテーマで午前と同じく多目的室からの配信でした。1週間前に参加者の元に、透明なアクリル板と透明な8色の小さなシールがたくさん、それに板を止めるビスなどが届いています。3枚の透き通った板の絵を隙間を開け重ねて1枚の複雑な絵を作り上げます。シールはそのままでもハサミで切ってもよく、シール同士を重ねたりもできます。アシスタントの学生も横で一所懸命に作品制作のデモをしました。家族で久しぶりに工作を楽しむことができたとか、ホームステイで楽しめるのは良かった、親は3枚のイメージがすぐにできず苦戦したが、子どもはさっさと作っていてその発想力に驚きました、2時間があっという間でしたなどなどの感想が寄せられています。3枚の板を組み立てて自立させ、参加者の作品を画面でシェアして、プチ展覧会。素敵な作品がたくさん出来上がりました。最後に作品にライトを当ててできた影も絵になるのを確認しあいワークショップは終わりました。

第6回(3月6日) 「おとなと子どもの土粘土でアートの時間」。たっぷりの土粘土で思いっきりアートしてみよう!というテーマで、美術室から配信しました。参加者には、ひとりあたり10キロの土粘土が届いています。とてもあたたかな日だったので、ベランダや車庫でスタンバイしている参加者も。まずは、素材の粘土の説明から始まり、どっしりとした塊を糸で板状にスライスして曲げたりつないだりしていく方法が、アシスタントの学生の制作を映しながら説明されました。みんなで「街」を作ろうというコンセプトで最後には参加者の作品を分割したモニター画面に映し出して大きな街の家並みを作ろうと、それぞれの制作にとりかかりました。大きな湖、木の家、ボルダリングができる家、滑り台がついていたり、動物たちがいたり……。21名の子どもと15名のおとなが、もくもくと粘土をこねたりまるめたり、オンラインでおうちが彫刻家のアトリエになり、土粘土の感触を満喫した2時間でした。素材が届いた時には とても大きくて びっくりしつつも 親子でワクワクしました! とか、子どもから刺激を受けることもが多く、大変面白かった。子どもも自分の世界に入り込み粘土に触れる、形を作ることを楽しんでいました。沢山の粘土を前に中々進まず、枠にはまらない、自由なモノ作りから離れていたなぁ!と感じました。とか、元々は青山キャンパスの美術室に集まって、1.5トンの土粘土を使ってワイワイ遊ぼうという企画でしたのでそれをやってみたかったなどの感想も寄せられました。

第7回(3月20日)「おとなと子どものダンスの時間」は身体から生まれてくるダンスを楽しんでみよう!というテーマで多目的室からの配信でした。安全に動ける空間を確認してから、スタートです。まずは、自分の体をさわり、一緒に参加している相手の体をさわり、互いの体温を感じながらこころとからだを緩めて伸ばしていきます。ピアノの音に合わせて動いたり、ウッドブロックの音に合わせて、体の形を変えたり、トンネルを作りあってくぐったり、手をしっかりつないで引っ張り合ったり、もたれかかったり……講師とアシスタントのペアの動きに誘われて、参加者もおとなとこどものペアで体を動かしていきます。想像上のなにかを渡し合ったり、画面越しにパスしたり、静かなピアノ曲に合わせて、水の中にいるつもりで体をたゆたわせたあと、一転、軽やかな楽隊のお祭りの行列のような音楽にあわせて、弾むように踊ったり、相手の動きや音や言葉に導かれて、自然とうまれる体の動きを存分に楽しめたダンスの2時間でした。

最終回となる第8回(3月27日) 「おとなと子どものパイプオルガンの時間」 はパイプオルガンの仕組みと音を訪ねてみよう!というテーマで短大礼拝堂から配信しました。同じ鍵盤楽器でも、弦をたたいて音を出すピアノに対し、パイプオルガンは風を送って音を出します。この基本的な仕組みの違いが実演付きで説明されました。そのあと、青山学院の幼稚園から、本部礼拝堂まで5つのパイプオルガンの動画を映しながら解説。大きさ、装飾、音色の違いを感じました。最後が短大礼拝堂のパイプオルガンです。オルガンの中をアップで映したり、一番小さいパイプを取り出したり、講師の背丈よりも長い大きな木製のパイプを送風機の風の力を借りて音を出したり、パイプオルガンの仕組みをさまざまな角度から見せてもらいました。そのあと、あらかじめ送ってあったパイプを使って、プチパイプオルガン作り。記入された数字通りに息を吹き込むと、バッハの「トッカータとフーガ」の冒頭の有名なフレーズが鳴らせるものです。アシスタント学生の手元を参考に、おとなサイズ、子どもサイズのプチパイプオルガンをそれぞれ完成させ、全員で「タララーン、タラララランラーン♪」と合奏しました。そのあと、講師が「トッカータとフーガ」を演奏。画面越しにも伝わるパイプオルガンの迫力に魅了されました。子どもの参加者から「上手だった!」の言葉も出て、厳かな礼拝堂に和やかな空気が流れるワークショップが終了しました。

オンラインでワークショップを行うという初めての試みでしたが、おとなと子どもが、一緒にココロとからだをのびのびとさせる土曜日のひとときを作れたように思います。ご参加くださった延170名のみなさま、ご協力いただきました関係各位に、スタッフ一同心よりお礼申し上げます。
また、どこかでお会いしましょう!

2021.03.30