子ども学科 卒業研究の発表会【特研発表会】が開かれました

2012年2月2日(木)、子ども学科3年生の3年間の学びの集大成である特別研究発表会(特研発表会)が、午前中は作品発表会、午後は論文発表会とギャラリー・トークというプログラムで行われました。子ども学科では、1年次から少人数制のゼミナールが特色であり、2年次以降は、2-3年と連続するかたちで【子ども学特別研究Ⅰ-Ⅳ】を全員が必修で履修します。自らの研究テーマに即した指導教員のゼミグループに属して、研究課題に2年間じっくり取り組み、その成果を卒業論文または卒業制作に結実させ発表します。
【作品発表会】
作品発表会はL402を会場に、紙素材のドレスのファッションショー、手作りのフェルト人形をモチーフにしたコマ撮りアニメ、音と写真やイラストを組み合わせた映像作品、詩と音楽のコラボ、写真のスライドショー作品、作詞・作曲とその演奏や歌唱と、どの作品からも制作者の熱い思いが伝わってきました。楽器もピアノ、バイオリン、フルートと多岐にわたり、それぞれの楽器の特色を生かした素敵な曲であり演奏でした。同級生や下級生が、ステージパフォーマンスだけでなく司会進行や照明・音声機器の操作などスタッフで協力し、素敵な発表会を作り上げました。最後、たくさんの子ども学科の思い出を込めて作った歌の合唱に、ステージで歌った3年生有志も、客席の仲間や下級生、教員もみんな感動で胸がいっぱいになりました。
【論文発表会】
論文発表会は、L301をはじめ6教室で、子どもの心の育ち・体の育ち、子どもを取り巻く環境、世界の子ども・世界の幼児教育、子育て支援、障害や病気を持った子どもの保育・教育、童話や絵本など、多岐に渡るテーマの研究成果が報告されました。「イクメン」という流行語も生んだ男性の育児参加を、父親と男性保育士の関係から考察した研究、子どもの味覚と嗜好の変化から子どもの食事を考えた研究、スウェーデンの子育て支援について調べた研究、障害児の親が早期療育にのみこまれていく現状を分析した研究、乳児の睡眠に音が環境要因として及ぼす影響を調べた研究、絵本を「読む(だけの)もの」ではなく「つくる」という視点から再考した研究、暴力的なゲームが子どもに与える影響について警鐘を鳴らした研究など、3年間の学びの集大成というだけでなく、子ども学の発展においても興味深い研究報告がなされました。
【ギャラリー・トーク】
ギャラリー・トークは、卒業制作作品はギャラリーの卒展に展示されていますので、作者がその作品の前で発表しました。まずは舞台で作品発表をした学生からの発表に続き、アクリル製の教会のかたちをした箱に聖書のシーンをスノードームで表現した作品、5種類の素材で作るパフェアート、歯車仕掛けのオルゴール、木製の揺れる木馬、海の中の世界のタピスリー、幅3mの人物群像油彩画、花と動物に託した色鉛筆画 ─右利きなのにあえて左手で描く─、夜景の街並みジオラマ、プライベートプラネタリウム、黒板に双子のチョーク画、妄想から出たPHOTOアート、3Dペーパークラフトで街の風景。など多彩な表現の可能性を追求した作品のコンセプトやプロセスが語られました。
どの会場も司会やタイムキーパーとして2年生が協力し、質疑応答には同級生や下級生が積極的に参加して、充実した研究発表になりました。
今年度の卒業研究の論文と卒業制作の概要を記録したレジュメ集「児童教育研究49号」は3月に発行されます。
1年生は、先に行われた教員によるゼミ選択の説明会と特研発表会の参観から、どの先生のゼミで特別研究を進めていくかの希望を提出します。最上級生の学びの修了の祝福と、下級生の「私もあんな素敵な作品を創りたい」、「私も先輩のような立派な研究を目指して頑張ろう」という熱い思いで、今年度の特研発表会も終えることができました。
2012.02.17