研究プロジェクト

新規研究プロジェクト

大学におけるジェンダー教育と男女共生社会(2019年度~2020年度)

目的

本研究プロジェクトは二つの目的を有する。ひとつは、短大総合文化研究所の最終研究プロジェクトとして、青山学院女子短期大学における女子高等教育・教養教育・キリスト教教育の意義を再確認するための調査研究である。もうひとつは、短大総合文化研究所内・新研究所準備委員会において、青山学院大学内に新研究所を模索するにあたり、青山学院大学における新研究所の使命を確認し、具体的な役割と活動内容を検討するための調査研究である。
具体的には、①青山学院における女子高等教育の歴史、②青短卒業生の卒業後のライフコースの研究、③共学四年制大学におけるジェンダー教育の意義、④青山学院大学女子学生・青短卒業生・社会人女性のエンパワーメントに資する生涯教育の形をめぐる研究、などを行う。

代表・所員 鈴木 直子 共学四年制大学におけるジェンダー教育の意義
所員 宇田 美江 短大卒業生のキャリアと生涯教育
所員 梅垣 千尋 学問世界と〈女性の知〉
所員 河見  誠 女性の生涯教育と共生社会
所員 小林 瑞乃 青山学院における女子高等教育の歴史的意義
所員 後藤 千織 共学四年制大学におけるジェンダー教育の意義
所員 清水 康幸 青山学院女子短期大学が戦後女子高等教育に果たした役割
所員 菅野 幸恵 青短卒業生の卒業後のライフコースの分析
所員 鈴木 俊之 共学四年制大学におけるジェンダー教育の意義
所員 趙  慶姫 女性の生涯教育と表現
所員 八耳 俊文 青山学院女子短期大学が戦後女子高等教育に果たした役割
客員研究員 齋藤 元子 青山学院における女子高等教育の歴史的意義

継続研究プロジェクト

さまざまなマイノリティーの生き方に学ぶ(2018年度~2019年度)

目的

青山学院女子短期大学は、1950年に開学し、2012年からは現代教養学科、子ども学科の2学科に改組し、現在に至っている。両学科共通の現代教養コア科目においては「共生」が学びのテーマの一つになっている。
また、子ども学科においては、社会的養護やしょうがいのために支援が必要な子どもとその家族に寄り添うことのできる保育者の養成に力を注いでいる。以上のようにマイノリティーとの共生も本学の教育目標の一つとなっている。
近年の社会のマイノリティーへの視点をみてみると、障害の分野では、しょうがいの責任をこれまで「個人」に押し付けてきた考え方から、その責任を「社会」に問うパラダイムシフトがみられ、日本でも2016年4月障害者差別解消法が施行され、行政機関や事業者には、しょうがいのある人に対する合理的配慮を可能な限り提供することが求められるようになった。
このような状況の中、本プロジェクトではさまざまなマイノリティーを巡るこれまでの歩みと現状を整理し、これからの社会への提言を導き出すことを目的とする。そのためにマイノリティーに対して「支援の必要な人」という見方ではなく、「さまざまな厳しい状況を潜り抜けてきた人」つまりレジリエンスの高い人という人間観から捉え研究を深めることで、本学の教育とその後の展開により大きな実りをもたらしたい。

代表・所員 杉田 穏子 「知的しょうがいというマイノリティー」
所員 横堀 昌子 「社会的養護というマイノリティー」
所員 辻  吉祥 「優生思想・文学とマイノリティー」
客員研究員 武居  光 「重度・重複しょうがいというマイノリティー」

完了研究プロジェクト

共生社会に向けた実践教育の研究(2017年度~2018年度)

目的

青山学院女子短期大学の教育プログラムは、これまで様々なアプローチによって共生社会を実現させるための活動を実施してきた。例えば、「キリスト教学実践」が行ってきたハンセン病療養施設や関連資料館での研修活動があげられる。また、台湾へのスタディーツアー派遣といった海外での活動も実施されている。そして「共生社会実習」では、信州共働学舎、アジア学院、バングラデシュ、カンボジアなどでの活動が、継続されている。あるいは必ずしもカリキュラムとして学生に提供されたものではないが、多くのキリスト教活動や臨時的に実施された課外活動、そして学生たちのサークル組織の活動も本学の有形無形の援助のもとに実施されている。例えば、最近では短期大学のボランティア活動を推進するBlue Birdが東日本大震災を契機に組織され、5年間11次にわたって岩手県宮古市を訪問、奉仕活動を展開している。同組織は、熊本大震災にも被災地支援チームを派遣している。このような活動は本学が則るところのキリスト教精神の発露であり、将来のよりよい社会共生を担うリーダー達を養成する有為の教育プログラムと位置付けられよう。
以上のような実績を踏まえ、本研究プロジェクトは、個々のプログラムがそれぞれ自主的かつ自律的に行ってきた教育実践活動を総覧し、将来にわたって展開することを目的に組織された。
具体的な研究計画として、各プログラムのこれまでの歩みをアーカイブ化し、それぞれの教育実践の方法論を明確にすることを第1の研究目的にすえた。そして、それぞれの実践を、研究分担者が相互に比較することによって、あるべき共生社会像を構築することを第2の目的とする。
最後に、第3の目的を、今後の実践教育の在り方についての展望としている。以上の3段階の作業を通じて、よりよい共生社会をはぐくむための教育プログラム/カリキュラムを提案し、学生とともに実践してゆくことが、本プロジェクトの最終目的である。

代表・所員 吉岡 康子 「支援」から「協働」へ-被災地支援活動・キリスト教実践の総括と展望-
所員 趙  慶姫

グローバル社会における共生を考える実践教育
-「共生社会実習B・C・D」-

所員 菅野 幸恵

信州協働学舎における「共生社会実習A」の総括と今後の展望

所員 成原 有貴 ハンセン病と社会をめぐる実地研究の展開と実践教育の展望
所員 山本 唯人 東日本大震災被災地支援活動の記録化と実践教育への応用
所員 鈴木 宏節 緊急支援活動におけるボランティア活動の現状とその課題

大学教育と教員養成教育(2016年度~2017年度)

目的

本学はキリスト教信仰に基づき、教養主義を標榜して高等教育の中で教員・保育者養成を行ってきている。教員養成制度は、戦前の師範学校養成から、戦後多くの議論を経て開放制教員養成となり本学子ども学科でもその歴史は幼稚園教員養成においては53年の伝統をもつ。また、現代教養学科においてはその前身である国文学科(国語)・英文学科(英語)・家政学科(家庭)において、発足と同時に中学校2種の教員免許状取得が可能になっていた。現代教養学科になってからは人間社会専攻において社会科を追加し、合わせて65年の伝統をもつ。
本研究の目的は、本学の将来構想をふまえ、本学における教員養成の在り方に資することをめざし、第1に幼稚園教員養成カリキュラム・養成環境・地域社会への貢献、の視点から現状と課題に迫ることとする。第2に、中学校教員養成における2種免許の意義と実態に関して、歴史的考察と学生意識の実態について検討する。

代表・所員 岸井 慶子 「保育者養成の現状と課題~養成カリキュラムを中心として~」
所員 浅見  均

「保育者養成の現状と課題~養成環境を中心として~」

所員 清水 康幸

「短大における中学校教員養成の現状と課題~2種免許の歴史的意義と可能性~」

所員 植月 美希 「短大における中学校教員養成の現状と課題~2種免許取得者・取得希望者の意識から~」
所員 荘司 紀子 「保育者養成の現状と課題~地域貢献を中心として~」

比較研究の方法論とその展開(2015年度~2016年度)

目的

比較研究の視点及び主軸は様々に論じられ実行されてきた。しかし、それらについて全体との位置づけ、考察の方法論について本学では議論されてこなかった。本研究では、その問題を考察し、方向性に関して示唆を与えることを目的とする。従って、まず研究分担者がそれぞれの分野での比較研究の現状、自分自身の軸を明確化することによって、互いの接点、共通問題領域を発見する。更にグローバル化する世界の中で、それぞれの比較研究がグローバリゼーション、地球的規模の問題にいかに接近し貢献できるかを考察しつつ比較研究の可能性を追究することを目的とする。比較研究で認定を目指す専攻科の学生(多元文化)の助けになることも目的として考えている。

代表・所員 橋本 典子 現代教養学科・教授 比較思想の課題と問題点
所員 辻 吉祥 現代教養学科・准教授 明治期以降の文学評論に於ける比較研究
所員 中井 章子 現代教養学科・教授 比較文化の現状と問題点
所員 秋富 創 現代教養学科・准教授 日蘭比較の経済学―雇用・労働・グローバル化
所員 宇都宮 由佳 現代教養学科・准教授 食文化の比較研究
所員 鈴木 俊之 子ども学科・准教授 比較教育学の現状と将来

新しい家族のかたち(2014年度~2015年度)

目的

2012年度から現代教養学科と子ども学科の2学科に改組した青山学院女子短期大学は、現代を生きる女性に必要な「人間のちから」を育もうとしている。女子高等教育を担ってきた本学において、女性がどのように自らの可能性を育み、どのように家族を形成し、暮らしをつくり、社会の一員として生きていくかは、時代や社会がいかなる変容をとげようとも変わらない、教育・研究の重要な命題のひとつである。また、「人間のちから」を育むひとつの重要な基盤は家族体験の中にある。そこで、これまでの総合文化研究所の研究をふまえ、新たに「家族」にフォーカスした本研究プロジェクトを構想した。家族が血縁による結びつきを前提とするものであるという旧来の家族観から解放されて、血縁を越えた家庭的な共同体の構築の意味や、逆に現代における血縁のもつ意味を考察する。新たな家族のかたちとその可能性を探ること、新たな視点から今日そしてこれからの家族を展望すること、人を活かす家族のありようを具体的な作品や営みの中に探求すること、研究成果を研究と教育の共同体である本学の教育活動にも反映すること等を目的とし、本研究を共同研究として計画した。

所員

代表・所員 さくま ゆみこ 子ども学科・教授 研究総括、児童文学にみる新しい家族のかたち
所員 横堀 昌子 子ども学科・教授 非血縁の家族形成のかたちと養育の営み
所員 宇田 美江 現代教養学科・准教授 家族の変容と女性のキャリア形成
客員研究員 鈴木 宏枝 白鴎大学・准教授 英米のヤングアダルト文学に見る家族像の変遷

青山学院女子短期大学60年史の基礎的研究(2013年度~2014年度)

目的

青山学院女子短期大学は1950年に開学し、すでに60余年の歴史を歩んでいる。本学の正史としては、1975年に『青山学院女子短期大学の歩み』(通称25年史)を刊行し、2000年には資料集『50年の歩み』を刊行しているが、いわゆる正史は25年史のみである。
本学は2012年に、これまでの6学科体制から現代教養学科と子ども学科の2学科体制に移行し、開学以来最大規模の改組を行った。このことは短期大学をめぐる情勢の変化への対応という側面を持ちつつ、同時に21世紀に相応しい女性のための教養教育の実現に向けての新たな挑戦でもある。
本学の60余年の歩みは、そのまま日本の短期女子高等教育の歩みと重なる。また、本学はキリスト教信仰に基づく全国区の大都市型短期大学として、ユニークかつ独自の位置を占めてきた。本学の歴史については、本研究所プロジェクトにおいても、何回かの調査研究が行われてきた。これらの蓄積をふまえ、60年史を編纂する時機が到来したと考えられる。本プロジェクトは、25年史、50年の歩み、さらに研究所プロジェクトの成果の上に立ち、60年史編纂の基礎作業を行うものである。
なお、本プロジェクトが研究対象とする時期は、1950年以降を中心とし、いわゆる前史は最低限の範囲で触れるに留めたい。          

所員

代表・所員 清水 康幸 現代教養学科・教授 研究総括、2000年代のあゆみ
所員 谷本 信也 現代教養学科・教授 1990年代のあゆみ
所員 菅野 幸恵 子ども学科・准教授 1980年代のあゆみ、資料編統括
所員 山田 美穂子 現代教養学科・准教授 1970年代のあゆみ
客員研究員 佐々木 竜太 青山学院大学・教育人間科学部・助教 1950~1960年代のあゆみ

リベラルアーツの比較研究(2012年度~2013年度)

目的

2012年度から青山学院女子短期大学は改組し、「現代教養学科」が発足した。当学科は本学が開学以来、国文・英文・家政・教養・芸術・子ども学科すべてを通して追求してきた教養教育を現代に相応しい形としてあらためて構想したものである。
21世紀の大学教育において専門性が必要であることは言うまでもない。そのなかで、それぞれの専門を生かし発展させていくための全体的視野や、一人の個人が一市民として多様な問題を判断する思考力を養うための教養教育の重要性も見直されている。第二次大戦後、戦前の教育が反省されて「教養教育」重視が打ち出され、「教養学部」や「教養部」が設置されたが、現在、「旧来の教養教育」の形骸化の反省のもとに、「新たな教養教育」が求められている。制度や組織としての「教養教育」に加えて、「現代教養教育の理念」を深める必要がある。
本研究プロジェクトはヨーロッパ起源の「リベラルアーツ」の歴史をふまえつつ、東洋文化圏やジェンダーや現代社会など、新たな視点からの比較的・歴史的研究により、今日における「現代教養教育」の理念と実践に寄与することを目的とする。

所員

代表・所員 中井 章子 現代教養学科・教授 ドイツ語圏近代のリベラルアーツと「現代教養」
所員 八耳 俊文 現代教養学科・教授 日本と中国のリベラルアーツと「現代教養」
所員 梅垣 千尋 現代教養学科・准教授 18世紀イギリスのリベラルアーツと女性
所員 鈴木 俊之 子ども学科・准教授 現代イギリスのリベラルアーツと「現代教養」